梅雨の名に恥じぬ長雨になった。
この鬱陶しい雨の中を、夕方配達に行った。
(フィクション)
昨日、高齢の患者さん(Aさんとする)が、 「二トロール(狭心症発作時の頓服として常備)が入ッチョラン。」 この人Aさんにとっては、死活問題。 処方医に相談してみることに、 |
翌日、医師に処方依頼。 この大事なお薬を別用も兼ねて届けに行った。夕方6時ごろのこと。 声をかけたが応答なし。入口は、錠前がしっかりとおりている。 Aさんは、耳が遠くて少々の怒鳴り声でも役にたたないことが多い。 慣れている。 |
それでも、”さて、どうしよう・・・” 耳を澄ますまでもなく、会話する声が聞こえる。 話す声は、人並み以上はるかに以上。お電話中であるらしい。 別用を、先に済ませて来ることに。 |
約20分後、再びAさん宅。 まだまだお電話中のようで、当然当方には気が付かない。 女性の電話は、キリが分かりづらいもので・・・。 |
さらに、しばらく待ってみたが、会話は、さらに深みにはまっていきそうな雰囲気である。 ちょっこっとイラついて、ガラス戸をトントンとたたいた(地団太のあの感じで)。 「誰か来ちゅうみたいなキ、ちょっと待ってよ。」 声では、気付いてもらえなかったが、トントンには意外と反応した。驚いた。 Aさん、薬を受け取るや否や、即受話器にかじりついた。 |
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