2014年11月30日日曜日

四万十川源流の村「秋祭り」の日

「津野山古式神楽」
毎年11月、収穫も終わって、神に豊作の感謝を捧げる日。
かつては、年に一度の盛大なイベントに、地域の村人が
神社に勢ぞろいし、境内には、出店も沢山並んで大賑わいだった。


昭和30年代、大戦の傷跡も徐々に癒え
少し落ち着きを取り戻したころの秋祭り(わが村では、
「神祭(じんさい)」という)は、こどももようけおって、境内は満員で、
そりゃあもう賑やかなもんだった。
高度成長期に入った途端、働き盛りの若モンは、
村から、またたく間に消えておらんなった。
中学校を卒業したら、全国的にそうであったように
その多くは集団就職で村を出て行った。
おかげで、あっという間に過疎の村になってしまった。
こどももおらんようになった。賑わった神祭も、
年々質素になっていった。
立ち見でいっぱいだった神楽も、
いつのまにか隔年開催になった。
神楽の演目は、全部で18(多分)。
早朝から、夜遅くにかけて長時間舞いが続いた。

いまでは、全て演じられることはまずない。
ときには、4~5演目くらいで終わることもある。
この舞は、幼児の氏子入りの儀式。
神楽の予定がないときは、幼児の健康を祈ってこの舞だけ
特別に演じられることもある。
この日は、8演目が奉納された。
地域出身の、懐かしい人たちも、かつてを偲んで
集まってきた。
10数年ぶりに、神楽を撮った。
ちなみに、私事、この神社の氏子です。


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