2012年2月23日木曜日

秋葉祭り、その1


R197からひと山越えて、R33沿い旧仁淀村(現仁淀川町)の
『秋葉祭り』へ行った。

四国山地の中腹仁淀川の上流に位置し、南国とはいっても
この地域は、冬には雪も降るしたいへん寒い山里である。

2月11日、例によって朝は久礼湾で夜を明かし、
嬉しいことには、鳥の乱舞を初めて見た。
(犬の散歩の狭心症のおっちゃんによれば、水面に小魚が
集まっていたらしい。鳥達の朝食時だったんだそうな。)
よく晴れて、ギャラリーは、少なくとも例年の倍は
いる。祭りを撮るには、人ごみをかき分けて前進しな
ければならない。これは面倒くさい。諦めた。

久礼湾から此処まで、香川ナンバーの白いプリウスについて来た。
光を撮ることにした。
これなら、群集の合間から覗けるものだけ狙えばいいし、

プリウスが、須崎から佐川、越知町を過ぎても、まさか同じ目的地
を目指して走っているとは思いもしなかった。
冬の、しかも山間の澄みきった空気を潜りぬけてきた光は、
柔らかで爽やかでじつに気持ちがよい。

白い車は、自分の速度にたいへんうまくマッチしていた。
陽水を聴きながら、前の車に適度の距離を置いて、
くっついて走った。楽だった。
少年。

R33から左折し、山にシフトしたとき、目的が同じで
あることを確認。ここからは追随を意識。
巫女さん役の小学生。
舞を披露している頃は、とても近づけなかった。

駐車も結局隣になった。
「久礼から、ずっといっしょでしたね。」声を掛けられた。
プリウスも、ちゃんと意識して走っていたんだ。
見物客の中に、かわいい少女がいた。
上手い具合にスポットライトが彼女を照らした。

彼は、ダルマ朝日を撮るために高松から久礼湾まで
来るのだそうな。しかし、今日もダメだった話。
祭りで、一番偉い人?
メイン会場。
輝いて、光って。

この祭りは、毎年必ずやって来る。
ここに来ると、ふるさとに帰ったような気がして嬉しくなってくる。
実際に住んでいる所は、同じような過疎の山奥なんですが・・・。

白い車の彼、名前も聞かずじまいだった。
帰り支度の4時頃、すでにその車はいなかった。

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