2012年3月17日土曜日

早春賦、

『春なれや名もなき山の薄霞(うすがすみ)』芭蕉
四万十川源流域の早春。菜の花はむろん、梅や桃、ナズナなどの
草花たちも俄に賑やかになってきた。魑魅魍魎(ちみもうりょう)どもも蠢き始めた。
これからしばらくは、花と小雨に煙る山並みが美しい。

数年前、他人の勧めに身の程わきまえず俳句を齧りかけて
浅学を後悔する羽目になったことがある。それでも、こんな景色に
出会うと、『あのとき継続していたら・・・』と思うこと、
無きにしも・・・。
廃船無惨。

今が盛り。
薪の準備は、春に似つかわしくないかもしれないが、
現実は、食べ物にも旬が薄れて来ているし、まあいいか。
傘が無くても気にならないくらいの小さな雨が降っている。
3月1日解禁のアメゴ(アマゴ)釣り。
当方子どもの頃は、この川にこの魚もたくさんいたものだが、
今ごろは、どうなんだろう。
山の中に、まとまった集落あり。
遠くの薄霞に紅梅が真っ赤だった。

小学校の跡地があった。
雨が止んだ。
春光が、スーッと差して来た。
鳥がいた。
耕作の季節は近い。



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