2011年11月7日月曜日

雨情(四国山地)

麓の木々が色づき始めた。
山頂の雨の紅葉を欲しくて、四国カルスト『天狗高原』を
訪れてみた。眼下に少し時期を逸した紅葉を、

性格も暗め?、私こんな色が好みといえば好み。
全体の暗い感じが紅葉の華やかさを殺しているようでもあるが。
今年の秋は、温かすぎるのか着色に派手さがない。
この日は、雨も重なって、さらに地味カラーである。
しつこいが、オレ好みの秋である。
時に、霧が全体を覆ってしまい何も見えなくなる。
四国を代表する景勝地とはいえ、こんな悪条件の中
訪れる人はほとんどいない。
一人、傘を片手に霧の隙間にレンズを向ける。
結構美しいと、悦に入っている。自己満足と妻。
誰も来ない。集中できる。
朝から、なにも食っていない。腹が減った。
1日だけの貴重な祝日、同じ場所で長居はできない。
次の場所が、頭の中で巡っている。
霧の動きは、思いの外早いもの。
変わる景色に、”次”が揺らぐ。
山並みがきれい。
ちょっとだけ、明るくなった。
雨は、止まなかった。
明日も、この眺めの”次”。

小雨と流れる雲で、情景が刻々変化する。
盛りを過ぎた紅葉がかえって風情を醸している。

近日中に、四万十川流域の紅葉を紹介するつもりです。

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