2011年11月16日水曜日

落ち葉の頃

朝餉の準備か山の向こうに煙があがった。気温が、急に下がった。
初霜が降りた。
寒くなると煙は、横になびく。
四万十川源流『津野山郷』の晩秋である。

この山の向こうに家があったとは、
毎朝眺める山なのだが全く気づかなかった。
いよいよ晩秋。
残り葉を求めて、駆ける。
まだ少し紅い葉っぱが残っていた。
なんとかきれいに撮れないものかと、
必死になって努力していた。
一輪車を押したおっちゃんが通りかかって、
「2〜3日前じゃったら、なんとキレイじゃった。
もういかんろう。」と呟いて通り過ぎた。
こうなったら意地でも撮ってみせる。
くだらん意地を張ってみる。所詮写真なんてもんは、
被写体次第、なんでもできるわけじゃあない。
やがて、さっきの彼が、白菜を車に乗せて帰って来た。
「まだ撮りゆうかえ。写真にゃあならんろうがよ。」
年甲斐も無く、”意地”がまだ残っている。
「見てみるかよ?」
モニターを見せたら、結構びっくりしよった。
白菜をひとタマ置いて去った。
連日の遅刻も、今日でしばらくお休み?
ぶら下がるには、細すぎるクモの糸。
明日からは、冬探し。
まだ、神楽も残ってはいる。

本日は、久しぶりの『秋の空』碧空でした。



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